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映画『ミッドナイト・イン・パリ』に思う、現在の雇用環境について

投稿日時:2012/06/04(月) 14:40rss

先日、『ミッドナイト・イン・パリ』という
ウッディアレン監督の最新作を観ました。



パリは私も大好きな街です。
実は7月に、フランがユーロになって始めてのパリ旅行に行く予定にしています。
(約20年ぶりです!)

さて、映画の内容はパリが大好きなアメリカ人の脚本家が
パリの黄金時代(1920年代)に夜な夜なタイムスリップをするという話です。

ヘミングウエイやピカソ、フィッツジェラルド夫妻、
ダリ、ゴーギャン、ジャン・コクトーなどの集まるサロンで
主人公は夢のような時間を過ごします。

さらに画家達のミューズの女性と恋に落ち
むしろ現在に戻らず1920年代で暮らしたいとさえ思うのですが・・・・


「昔はよかった」と誰もが思うものです。
私も、家の中でゲームばかりしていて
「危ない人」がいるので、公園で遊んではいけない、と言われる今の子ども達よりも
道ばたでかくれんぼやゴム跳びなど自由にしていた
私たちが子どもの頃の時代の方がよかったと思います。

仕事の分野でも、昔は年功序列で安心して働くことができたのでよかった、
正規採用の社員ばかりだったので同期の絆も強くてよかった、などなど
あるかと思いますが、我々がやらねばならないことは
現実を見つめることです。

映画の中で主人公は医療の進歩を例にあげ
もはや麻酔薬なしでの歯の治療なんて考えられないし
ワクチンなしで伝染病にかかってしまう恐怖にも耐えられないと言います。
すなわち自分は現在社会でしか生きることはできないと気付くのです。

少し話しがずれますが、うちの最寄駅前の一等地にある某都市銀行が
来年2月を目処に駅から少し離れた場所に移転をするそうです。
昔のように銀行は出店攻勢をかけるのではなく、むしろ店舗数を削減し
窓口の対応は減らし、インターネットバンキングを普及させたり
コンビニなど銀行以外で出金入金ができるような仕組みをつくることで
もはや駅前の大きな店舗は必要がなくなっているのです。

もちろん銀行での雇用環境も大きく変わりました。
今や窓口業務はスタッフサービスの非正規社員が担当する業務となっているのです。
世界を見据えて仕事をしている銀行は自らの体質改善にも取り組んでいます。

「昔」は日本は世界に追いつく立場でした。
今は追い上げられている立場です。
しかもインターネットの普及により情報はより早く入手することができ
営業マンが売りに行かなくてもネットだけで商売が成り立っているところもあります。

昔のよいところは活かしつつ
今の環境を直視した上で、未来に生き残っていくために
何をすべきか、古い慣習にとらわれることなく考えていきたいものです。




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