なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」 | 経営者会報 (社長ブログ)
人とのご縁を大事に仕事をしています。「今日もこんなええことありました」という気づきをみなさんと共有できればと思います。
社員がビックリするくらいのボーナスを払いたい!
昨日はお客様の会社に伺い
賃金制度の見直しについて、
社長と人事部長、担当者の方と
面談を行いました。
社長の希望は、ずばり働きに応じた賃金体系に変更を
したいというもの。
今まで温情的に長く勤務をしてくれているので
もうこんな業務も出来るだろう、これくらいの責任を持った仕事ができるだろう
という期待をこめて給料を先払いで払っていたとのこと。
しかし残念ながらある一定のところにいくと
そこから先に能力を伸ばせる社員と、そこで止まってしまう社員がいるとのこと。
全員が機関車になることが難しく、機関車に引っ張ってもらわないと走れない
貨車も存在する。
貨車は貨車で必要なので、それ相応の待遇で仕事をしてもらえばよいのだけれど
問題はみんなの給料を平等に分配しようとすると、できる人に十分な支払いを
することができないことだとおっしゃいました。
機関車になることができる人間はパレートの法則によると
全体の2割ということです。
しかしこの2割が会社を引っ張ってくれることで、会社に利益をもたらし
全体として底上げになります。
そこで社長がおっしゃったのは、「機関車の人間には、賞与明細を見たときにびっくりするくらいの
賞与を支払いたい。そのために、全体の給与の仕組みや評価方法を見直したい」とのご相談でした。
その会社は前期も今期も利益が出て決算賞与を支払うそうです。
上昇気流に乗っているときだからこそ、よりがんばる人にやる気を出してもらい
ますます会社を盛り上げたい、そんな社長の熱い思いが伝わってくる面談でした。
こういった前向きの見直しのときにも、個々を見ると、労働条件の切り下げとなってしまう人も
出てきてしまいます。
しかしそれを怖がっていては「社員がビックリするような賞与」は捻出ができません。
私が社長に申し上げたことは、不利益を被る人には一定期間の経過措置を取ること。
さらに会社として、個々の社員に求めることを明示し、それに対して個々の社員は何をするのか
社員ごとに約束をしてもらうこと。
あるべき社員像になるために研修も行い、教育訓練も行う。
社員の適性を見た上で力を出すことができるポジションを与えるなど
会社もやるべきことがたくさんあります。
「社員がビックリするような賞与を払いたい」と目を輝かせておっしゃる社長。
熱い思いが社員に伝わるように、精一杯お手伝いをさせていただきたいと思います!
**PRタイム**
先日、増刷になりました拙著『小さな会社の正しい給料の下げ方・人件費の減らし方』は
タイトルは後ろ向きですが、内容は給料体系の見直しについて書いております。
給料体系見直しの際に、全体の原資はUP、さらに全体の9割の給料が上がるとしても
1割の人は給料が下がってしまうかもしれません。
(見直しをすると結果的にそうなります)
給料が上がる人はよしとして、下がる人に対してはそれなりの対応が必要になります。
今後定年延長も踏まえ、「給料体系の見直し」はどこの会社でも起こりうることです。
ぜひご一読いただき参考にしていただければと思います。
*****
賃金制度の見直しについて、
社長と人事部長、担当者の方と
面談を行いました。
社長の希望は、ずばり働きに応じた賃金体系に変更を
したいというもの。
今まで温情的に長く勤務をしてくれているので
もうこんな業務も出来るだろう、これくらいの責任を持った仕事ができるだろう
という期待をこめて給料を先払いで払っていたとのこと。
しかし残念ながらある一定のところにいくと
そこから先に能力を伸ばせる社員と、そこで止まってしまう社員がいるとのこと。
全員が機関車になることが難しく、機関車に引っ張ってもらわないと走れない
貨車も存在する。
貨車は貨車で必要なので、それ相応の待遇で仕事をしてもらえばよいのだけれど
問題はみんなの給料を平等に分配しようとすると、できる人に十分な支払いを
することができないことだとおっしゃいました。
機関車になることができる人間はパレートの法則によると
全体の2割ということです。
しかしこの2割が会社を引っ張ってくれることで、会社に利益をもたらし
全体として底上げになります。
そこで社長がおっしゃったのは、「機関車の人間には、賞与明細を見たときにびっくりするくらいの
賞与を支払いたい。そのために、全体の給与の仕組みや評価方法を見直したい」とのご相談でした。
その会社は前期も今期も利益が出て決算賞与を支払うそうです。
上昇気流に乗っているときだからこそ、よりがんばる人にやる気を出してもらい
ますます会社を盛り上げたい、そんな社長の熱い思いが伝わってくる面談でした。
こういった前向きの見直しのときにも、個々を見ると、労働条件の切り下げとなってしまう人も
出てきてしまいます。
しかしそれを怖がっていては「社員がビックリするような賞与」は捻出ができません。
私が社長に申し上げたことは、不利益を被る人には一定期間の経過措置を取ること。
さらに会社として、個々の社員に求めることを明示し、それに対して個々の社員は何をするのか
社員ごとに約束をしてもらうこと。
あるべき社員像になるために研修も行い、教育訓練も行う。
社員の適性を見た上で力を出すことができるポジションを与えるなど
会社もやるべきことがたくさんあります。
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1割の人は給料が下がってしまうかもしれません。
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