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経営者にもお薦め!『そうか、君は課長になったのか。』

投稿日時:2010/11/24(水) 23:08rss

そうか、君は課長になったのか。
そうか、君は課長になったのか。
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『そうか、君は課長になったのか。』(佐々木常夫著:WAVE出版)を読みました。
実はずっと机の上の積読チームに入っていました。

本屋さんでもよく見かけるし、「売れている本」という認識はありましたが、
「課長」というキーワードに私は心を動かされなかったし、
大企業に働く初級管理職向けの本だと思っていました。

でも読んでみて、私のような小さな組織の経営者、
そして、視点を変えて、部下に権限委譲をしようとしている
中小企業の経営者にぜひ読んでもらいたい本だと感じました。

実は私は、会社で管理職になった経験がありません。
しかし、今は人を雇っています。
当初はアシスタントという位置づけで雇入れていましたが
来年に向けて組織の拡大も考えています。

そのときに自分がやらなければならないことの答えが
この本にありました。

現場の仕事(具体的業務)を卒業してマネジメントを行う

ということです。

この本のシチュエーションと私との大きな違いは
「課長」は自分のお金で仕事をしているわけではなく
私は自分のお金で仕事をしているということです。

また、うちの組織は、大きなものではないし、
最終責任を自分が取らなければならない、と
いうところは違いますが、小さな組織のリーダーとして
やらなければならないことは非常に参考になりました。

○「こんなことは言わなくてもわかるだろう」と思って
細かい指図をしなかった結果、職員さんに伝わらなかったことが
何度もあります。


○他人に教えてやるよりも、自分でやるほうが早い、ということで
自分だけが夜中も休日も仕事をして、経営者だから仕方がない、
なんて思っていましたが、それが果たしてお客様に対して
迅速なサービスが提供できているのかというとそうではない。


○プレーヤーとしての自分の先にマネジメントができる自分がいるのではなく
マネジメントは別の仕事だという認識が必要である。


今、私のお客様の会社でも、社員自身が考えて動くことができる
組織をつくろうとされている会社が多くあります。

社員数が20名までの会社であれば、ほぼ社長のトップダウンで
課長も部長もありません。
しかしそれでは社員がいつまでも自分で考えて動くことができないので
あえて組織図をつくって権限委譲をしていこう、という取り組みをされています。

小さな会社の経営者は二代目さんが多くて
ご自身は中間管理職の経験がない方もたくさんおられます。
そういった経営者から、組織つくりのときに小さな組織のリーダーとなる人へ
その心構えとしてこの本を渡してもらいたいと思います。

社内の政治力の話であるとか、大企業独特のルールも含まれていますが
大企業だけではなく、中小企業の組織つくりの際や
私のように、いきなり人を使う立場になった初級経営者にもお薦めです。

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