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2011年05月10日(火)更新

頼もしや 女性経営者の先輩!

彼女たちに出会ったのはもう4年前のことになります。
私がまだ自宅を事務所にしていて
お客様が増えなくてもがき苦しんでいた時代でした。

勉強会で知り合ったライフプランナーの人とランチをしていて
「いよりん、今、どんな人に会ってみたい?」と聞かれて
「元気な女性経営者に会ってみたい」と言ったところ
紹介をされたのが彼女たちでした。

年齢は私より上の人も同じ年の人も年下の人もいます。
経営者もいる、経営者の娘もいる、従業員の立場で営業をしている人もいる。
みんな共通のことは、根がオッサンで、お酒が好きで歯に衣着せぬ物言いだということ(笑)
でも昭和の人間なので義理を欠くことなく、みんなまっとう。

普段、私の周りは実は男性の方が圧倒的に多いです。
経営者も男性が多いし、勉強会に行っても男性ばかり。

女性もたまにいますが、どちらかといえば、みんな
「いよりさんって、仕事も家庭もちゃんとやっておられてすごいですね」
的な、すごい人目線で私のことを見てくれてる女子が多いのです。

ところが彼女たちは容赦なしです。
今日も「今度、仙台に行くことになったんやけど、飛行機は飛んでないみたいやねん」と
少し弱音を吐いたところ、「何言うてるの?新幹線あるだけでもましやん。私なんか
新幹線ないときから日帰りで言ってたで」とバッサリ。

これまでも、職員さんが退職してしまったときなどに
色々弱音を吐いてみても、見事に跳ね返されます。
「あんたが、わがままやねん」とバッサリ。

そしていつも必ず言われることは、「あんたこんなに好きに仕事ができるのは
ご主人のおかげやで。大事にせなアカンで」と。
(ちなみに私以外の人は全員離婚経験者です・・・)

でもこれだけのことを言いはるだけ
ご自身は私よりもっとすごい山を乗り越えておられて
この人達に言われたら仕方ないなぁって感じです。

本音で話せて、でも根っこには温かい思いがあって
そんな彼女たちと知り合うことができて本当によかったです。

今日はそのメンバーの一人の講演でした。
感謝の気持ちは持つだけではなく、言葉を口にする
手紙を書く、メールで伝えるなど、具体的に行動しないと
相手には伝わらない。
感謝されることで人は自分の存在意義を感じるという話があり
まさに自分がきちんとできていないことだと気づきました。

人のご縁ってありがたいです。
彼女たちのチームの一員として
ふさわしい自分でありたいと改めて今日は感じました。


2011年03月21日(月)更新

自分で事業を営むということ

私が社会保険労務士として独立開業して
もうすぐ丸5年になります。
(平成18年4月1日独立開業)

実家の父はサラリーマンでした。
一部上場企業に勤務していたので
今も企業年金で悠々自適の暮らしをしております。

実家の父は和歌山の山奥の8人兄弟の7番目。
遺産分けで大阪に小さな家を買ってもらって新婚生活をスタート。
家族が増えるごとに家が少しずつ大きくなっていきましたが
ローンもなく、決して贅沢な暮らしではありませんでしたが
お金がなくて何かを断念したという思い出はありません。

そんな環境で育ったので、私はハングリー精神もなく
大学を卒業して会社に就職をしたときも、あまり何も考えていませんでした。
働くのは結婚までの腰掛のつもりだったし、
ましてや自分で事業をするなんて、全く考えていませんでした。

しかし結果として、結婚をしても子どもを産んでも
会社を辞めなかったのは、「どうしてもアカンと思うまでとりあえず
がんばってみよう」って思ったからです。

第二子を授かり会社を辞めることにして
専業主婦になろうって思ったときも
仕事に未練は全くありませんでした。

しかし、会社で11年も仕事をしていたので
仕事のない生活になじめず、
そんなとき『チーズはどこに消えた』という本を読み
「子どもも2人もいるし、主人がいつまでも元気で仕事ができるという
保障はどこにもない。何かあったときに子を養うのは自分しかいない」と
気づき、生まれて初めて主体的に仕事をしてお金を稼ぐことを
真剣に考えるようになりました。

この時点でもまだ自分で仕事をするとは思っていなかったけれども
子を育てながら会社員はキツイと感じていたので
ぼんやりと自分で何か仕事をしたい、と思い始めていました。

司法書士事務所にパート勤務で行ったことがきっかけで
社労士の資格を取ることにしました。
その後は会計事務所や労働基準監督署に勤務をして実務経験を積み
独立開業となるのですが・・

そもそも自分で仕事をしようって思っていなかったので
ビジネス書も読んでいなかったし、
セミナーなんて受けたこともなかったし
周りに起業している人もいませんでした。
もちろん経営者の知り合いなんて一人もいませんでした。

開業してから5年で、お客様が集まる仕組みをつくっていったり
人を雇ったり、家賃を支払ったり、
すべて自分で判断して決めていかなければならず
常に学びの連続でした。
(このあたりの経緯は拙著『稼げる社労士の集客術』にて)

一番学んだことはお金の使い方です。
サラリーマン家庭に育ち
自分もサラリーマンだったので、
給料日までさえ我慢をすれば一定額のお金が必ず入ってくる
という生活を長年していました。
そして、その手元に入ってくるお金で生活をするという
パターンだったのです。

ところが事業を始めるとお金は常に前払いです。
人に会うためには交通費がかかります。
請求書を作成するためにはプリンターもコピー用紙も必要なのです。

でもお金を使うことができないと、
お金を得ることはできません。
さらにお金では得ることができないものがあります。
例えば「信用」です。

「信用」を失わないために、お金を投資することで
一時的に手元のお金は減っても必ず将来的にまた
お金は返ってくると思います。

まだまだこのあたりの「金勘定力」が弱いので
事務所の規模も大きくできないままでいますが
この5年間で一番学んだことが「お金の使い方」ではなかったかなと
思っています。

商売をしていく中で何が一番大事か。
それはお客様からの信用です。
その軸をぶらすことなく、お金の使い方を考えていきたいと思います。

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2011年03月13日(日)更新

今、自分が被災地のためにできること

東日本を襲った巨大地震の発生から、丸2日が経過し
テレビの取材で各地の被害状況もどんどん明らかになってきました。
しかしまだ行方不明者の数も特定できない状況です。

東京でも明日から輪番停電が実施されるそうです。
昨日から既にツイッターで「ヤシマ作戦」と名づけられた
節電を呼びかける声が多くあったのですが
明日からは政府主導で本格的に行われるとのこと。

関西でも「節電をして、電力を東京に送ろう」という
チェーンメールが多数流れてきてかなり困惑させられましたが
残念ながら変圧処理があるので、関西から東京に送ることができる
電力には限りがあるそうです。

現在、ヤマト便や郵便局からも被災地に荷物は送ることができません。
被災地の知り合いに何か送ろうと思っても送れません。
モノも送れない、節電の協力もできないとなると、
関西に住む私たちができることは
通常の経済生活を送ることだと考えています。

お金を使って消費税を払うこと、企業に利益をもたらせて
社員の給料も上げ、そして企業が法人税も払うことで
東北地方で働くことができなくなったみなさんを間接的に
救うことができると思うのです。

逆にみなが自粛ムードになってしまうと

みんなが飲み会を自粛する→飲食店が経営難に
→失業者が増える→税収が減り、失業給付の受給者が増える

という悪循環になってしまうと思います。

被災していない我々ができることは、
国の税金を使う人を増やすことではなく
払う人を増やすべく、
東北地方の人の分まで働くつもりで働き
お金も使うことだと思います。

また自身や家族の健康管理に気を使い
病気にならないことも医師の負担を削減し
健康保険の負担を減らすことができるので
貢献することになると思います。

明日から月曜日!
今まで以上にがんばって仕事をしたいと思います。
仕事ができる環境に感謝して!

2011年02月18日(金)更新

うじゃらうじゃら文句を言わないこと

3月に発売予定の4冊目の『給料の本』の執筆の追い込み中です。
色々大変です。
子(本)は何人産んでも産みの苦しみがあり
ホンマの子と同じで、子ごとに違います。

昨日、編集者さんに
「いよりさん、もう4冊目でしょ」って言われましたが
全然慣れず、むしろ回数を重ねることで
今まで見えなかったことも見えてくるので
精神的な大変さは増している感じがしております。

重圧でくじけそうになるときもありますが
本を待ってくれている読者さんからの
応援をたくさんいただき、本になるまで
全力ですべてを出し切る所存です。

別件で衝撃的な出来事もあったのですが
だんだん色々起こることにも慣れてきて
うじゃらうじゃら思い悩むのは止めて
今、やるべきことをどうこなすか
そしてこなすだけではなく
どうすればベストの結果を出すことができるかだけを
考えて前向きに生きていきたいと思います。

久しぶりにブログを書いたら、なんか変??(笑)

あ!!
本ができたら「感謝祭」を5月に開催予定です!
みなさん、絶対に来て下さいね!大阪です!
日程・詳細は後日発表で!

2011年01月08日(土)更新

【今週のお題】2011年の抱負~今年の漢字は「仕」

昨日は村上肇さんが主催する
e製造業の会主催の「新年の抱負を語る会」でした。

私は抱負なのか、悩みなのか、愚痴なのか・・・
経営者のみなさんに聞いていただきました。

昨年は、3冊目の本を出し、その前年に出した2冊の本も
増刷が重なり、他の版元の編集者さんとも会ったり
色々な著者さんや、東京や名古屋の士業の人達と交流を深めたり
自分の手をいっぱいいっぱいに広げた1年でした。

本業の方はコンサル業務以外は事務員さんに任せっぱなしで
とにかく出張と講演が多かったので、顧問先への訪問回数が
激減しておりました。

ずっと気にはなっていたのですが
とにかく目の前のことをこなすのがせいいっぱいでした。

11月頃だったと思います。
顧問先で労務関係のややこしい問題が発生しました。
そのお客様のところに訪問したのは
多分『稼げる社労士の集客術』の本をお届けした
8月以来だったと思います。

しかし社長は「いより先生、忙しいところすいません。
いやー、でもいより先生がいてくれはったからホンマによかったですわ」
と言ってくださり、じーんときました。

そしてずっとバタバタしていて
しばらく忘れていた感覚を思い出しました。

「そうだ!私って関わった人に喜んでもらいたいっていう気持ちで
この仕事を始めたんだった!」

本を書いたり講演をしたりすることも
自分のできることで他人の役に立つことができれば、という気持ちが
スタートでした。

それがだんだん「人気商売」のようになり
本の売れ行きや、パーティの集客など、気に揉んだりして
浮き足立っていたと思います。

今年は初心に返って、自分がやるべきことをしっかり見据え
顧問先のお客様に「いよりさんがいてくれてよかった」と
みなさんに思っていただけるよう、もっとお客様に寄り添って
仕事をしたいと思っています。

今年の漢字は「仕」。
○我々士業は「人」に寄り添うもの
○仕事の仕組みをつくる


まずは業務がスムーズにこなせるように新しい事務員さんと事務所の体制つくりです。

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