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2011年06月19日(日)更新

『憂鬱じゃなければ仕事じゃない』

先日、日経新聞に出ていた大きな広告を見て
『憂鬱じゃなければ仕事はない』という本を買いました。


















サイバーエージェントの藤田社長が、幻冬舎の見城社長から
聞いたビジネスに対する思いを表す言葉をまとめたものです。

私は本を読むとき、まずは目次を読んで
そのあと、まえがき→あとがきの順番で読むことにしています。

この本はまえがきが藤田社長、あとがきが見城社長が書いておられます。
このあとがきの言葉を読んだだけで、電車の中で熱いものがこみあげてきました。

(以下あとがきより引用)------------------------------------------------

何か事をなすためには、身体を張らなければならない。もし誰かが、うまくいかないと嘆いていたら
「君は身体を張ったのかい?」
と問いたい。

身体を張って七転八倒しながら、リスクを引き受けて、憂鬱な日々を過ごす。そうやって初めて
後悔のない、清々しい気持ちになれる。

これが仕事をする上で、そして、生きていく上で、何より大事なことなのだ。

----------------------------------------------------------------------------


今年は事務所の組織つくりがうまくいかず、
一旦、事業を縮小して、自分自身が動くことができる範囲だけで
仕事をやっていこうかとまで考えました。

しかしありがたいことに、仕事のチャンスを与えてくださる方が多くいて
もう今さら昔の家内工業には戻れないことが身にしみてわかりました。

今までの延長線での成長ではなく、ひとつ階段を上らなければならない
局面に達しているようです。

階段を上るためには自分自身の器を大きくすることももちろん
お金と人材が必要です。
ビジネスには投資が必要だと言っている私ですが、
ビジネスを拡大することは、負うリスクも大きくなることを意味します。

人の力なしでは、事業を支えきれないので
下半期は「折れない柱」をつくることを目標に
<他人の力を信じて見守る>を胸に刻み
さらなる飛躍をめざしたいと思います。

人生一度しかないですし、生きている限りは自分の役割をまっとうしたいです。
人材については、自分ではない他人なので、思うようにはいかず
心を痛めることも多いですが、くじけずにどんどん前に進んでいきます。

この階段を上ることができれば、小さい事業ですが
経営者の入り口に立つことができる気がしています。



2010年12月14日(火)更新

『人生は1冊のノートにまとめなさい』出版記念トークショー

『人生は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之著:ダイヤモンド社)の
出版記念トークショーが大阪で開催されました。

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著者の奥野宣之さんとは、以前『情報は整理しないで捨てなさい』の
出版記念講演にお邪魔した際に、初めてお目にかかりました。
元新聞記者ということもあり、すごく言葉を大切にされていて
同じ著者としてかなり刺激を受けました。

今回のご本は大ヒット作の『情報は1冊のノートにまとめなさい』を
作られた編集者さんと、出版エージェントの方とのシリーズ3作目ということで
編集者さんとエージェントの方も大阪に来られていました。

前半は奥野さんのお話。
後半は編集者さんとエージェントの方を交えた制作秘話でした。

本の内容はライフログを残して、書くことで自分を客観視し、
書いたものを見返すことで、同じ失敗を繰り返さないで済む。

他人の成功談を参考にするものいいけれども
自分が歩んできた道を見つめなおすことで
自分の成長を実感しながら前に進みましょう、
という内容だと私は理解しました。

本に紹介されているのは、例えば子どもの記録であるとか
旅行の記録であるとか、プライベートなことが多いのですが
今の私であれば、著者さんや編集者さんに会って学んだこと
感じたこと、原稿のアイデア出しで浮かんだことなどを
記録したり、職員さんの指導の記録を残していくのもいいかなぁと
思いました。

そもそも「ライフログ」が人生そのままを記録することらしいので
テーマを決めてしまうのは趣旨に反するかもしれませんけど・・

本を読んで絶対に欲しいと思ったアイテムはこちら

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ポラロイドなんですが、デジタルデータも残すことができて
しかも出てくる写真はシールになっているので
すぐにノートや手帳に貼れるそうです。

ブログに記録していくのもいいですが紙もいいですよね。
いつでも持ち歩けて、いつでも見返せるので。

『人生は1冊のノートにまとめなさい』のタイトルを聞いて
エンディングノートの本か、と思われた方は間違いです(笑)

私も「えっっ1冊にまとめるってどないするんかなぁ」って思ってましたけど
何冊でもいいそうですので、ご安心くださいねー。

とりあえずポラロイドカメラとノートを買って
私は人からもらったうれしい言葉や、ためになった言葉、
そしてふと思いついたアイデアなどを記録していきたいと思います。

2010年11月24日(水)更新

経営者にもお薦め!『そうか、君は課長になったのか。』

そうか、君は課長になったのか。
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『そうか、君は課長になったのか。』(佐々木常夫著:WAVE出版)を読みました。
実はずっと机の上の積読チームに入っていました。

本屋さんでもよく見かけるし、「売れている本」という認識はありましたが、
「課長」というキーワードに私は心を動かされなかったし、
大企業に働く初級管理職向けの本だと思っていました。

でも読んでみて、私のような小さな組織の経営者、
そして、視点を変えて、部下に権限委譲をしようとしている
中小企業の経営者にぜひ読んでもらいたい本だと感じました。

実は私は、会社で管理職になった経験がありません。
しかし、今は人を雇っています。
当初はアシスタントという位置づけで雇入れていましたが
来年に向けて組織の拡大も考えています。

そのときに自分がやらなければならないことの答えが
この本にありました。

現場の仕事(具体的業務)を卒業してマネジメントを行う

ということです。

この本のシチュエーションと私との大きな違いは
「課長」は自分のお金で仕事をしているわけではなく
私は自分のお金で仕事をしているということです。

また、うちの組織は、大きなものではないし、
最終責任を自分が取らなければならない、と
いうところは違いますが、小さな組織のリーダーとして
やらなければならないことは非常に参考になりました。

○「こんなことは言わなくてもわかるだろう」と思って
細かい指図をしなかった結果、職員さんに伝わらなかったことが
何度もあります。


○他人に教えてやるよりも、自分でやるほうが早い、ということで
自分だけが夜中も休日も仕事をして、経営者だから仕方がない、
なんて思っていましたが、それが果たしてお客様に対して
迅速なサービスが提供できているのかというとそうではない。


○プレーヤーとしての自分の先にマネジメントができる自分がいるのではなく
マネジメントは別の仕事だという認識が必要である。


今、私のお客様の会社でも、社員自身が考えて動くことができる
組織をつくろうとされている会社が多くあります。

社員数が20名までの会社であれば、ほぼ社長のトップダウンで
課長も部長もありません。
しかしそれでは社員がいつまでも自分で考えて動くことができないので
あえて組織図をつくって権限委譲をしていこう、という取り組みをされています。

小さな会社の経営者は二代目さんが多くて
ご自身は中間管理職の経験がない方もたくさんおられます。
そういった経営者から、組織つくりのときに小さな組織のリーダーとなる人へ
その心構えとしてこの本を渡してもらいたいと思います。

社内の政治力の話であるとか、大企業独特のルールも含まれていますが
大企業だけではなく、中小企業の組織つくりの際や
私のように、いきなり人を使う立場になった初級経営者にもお薦めです。

2010年11月14日(日)更新

『経営のやってはいけない!』

経営のやってはいけない!~残念な会社にしないための95項目~
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『経営のやってはいけない!~残念な会社にしないための95項目』
こちらは仙台の税理士さんが書かれた本です。

山一證券からベンチャー企業に転職をされた後に
税理士資格を取って独立された経歴の持ち主。
士業になる前に社会人経験があるってスゴイ大事なことなんです!

士業ってあんまり頭を下げない商売なので
社会人のときに、営業とかやって、上司にもお客様にも叱られ
ボロクソ言われた経験がある人って、色々な方面から
広い視野で物事を考えることができると思います。
何よりも会社ってどんなところか、社員の立場で経験をしていることは
大きいです。

私も士業の端くれですが、士業の人が書く本って
自分の専門分野ありきのものが目立ちます。
経営のことを書いていても、結局は税務(もしくは労務)のことやったんか・・的な感じ?
それは視野が狭い証拠だと思いませんか?

しかしこの本は、違います。
あくまでも経営者が知りたいこと、の視点で書かれています。

これから事業を立ち上げようとする起業家のみなさんはもちろん、
中小企業の経営者で、色々セミナーを受けたり、相談はしてみるものの
もひとつ、こんな具合でいいんやろか、と悩んでいるみなさんにお薦めです。

私も経営者の端くれとして、心に刺さったことがいくつかありました。

・共同経営は最悪の選択   
 →私もベンチャー企業からの離脱組なんです。実は。
  そのときにこの本を読んでたら色々傷つくこともなかったのに。。

・自分の会社を潰す方法を考えろ  
 →潰す方法を考えることで、そうならないための方法が思い浮かぶ!

・オシャレなオフィスは無駄  
 →危うく家賃が倍のオシャレなオフィスに移転するところでした(汗)

・借金は未来の利益の取り崩し  
 →クレジットカードでモノを買うのは控えよう・・

などなど残念な会社にならないための95項目が上げられています。
一つの項目が見開き2ページでまとめられているので
サクサクと頭に入ってきます。

正直、私自身はお客様との話のネタに使わせていただこう、って思ったので
中小企業の経営者と話をする機会が多い士業・コンサルの人にもお薦めです!

本日11月15日(月)0時から23時59分まで
アマゾンキャンペーンをなさっています。

こちらのリンクで詳細をご確認ください。
ご興味のある方はぜひぜひ!

2010年10月10日(日)更新

【今週のお題】私を変えたこの1冊

私を変えた1冊。
それは『チーズはどこへ消えた?』です。

チーズはどこへ消えた?
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私がこの本を読んだのは、2人目の子どもを産んだ後でした。
今でこそ著者の一員となっていますが
会社員時代はほとんどビジネス書は読んでいませんでした。

『チーズはどこへ消えた?』は当時大ベストセラーだったので
どこからか伝え聞き、手にとって読みました。
(さっきアマゾンで検索をしたら発売後10年経過していても
1000位台なんですね。ビックリしました)

当時、11年間勤めた会社を辞めて、子育てに専念しようとしましたが
社会とつながりを持ちたくて、司法書士事務所で勤務をしていました。
司法書士事務所での勤務は時給750円のパートタイム勤務。
司法書士をめざしていたわけではなく、たまたま勤務地が自宅の近所で
楽そうだったので選んだ仕事でした。

本を読んで、現状に安住していてはダメだ、と強く感じました。
私はもうひとりではない。
子どもたちを守る義務がある。
万が一主人に何かがあったとき、私が子どもたちを育てないとダメになる。
そうなったときに、自分の運命を呪うようなことはしたくない、
と思いました。

進化することを恐れてはならない。
前に進み続けなければ!

いつでも自分と家族を養えるように、一生続けられる
そして進化し続けられる仕事をしよう!
そう考えて社労士試験を受けることにしたのです。

試験を受けると決めた1年前まで、士業の世界には
全く縁もなかったし、興味もなかったのに!

今でもこの本を時々読み返します。
変化することを恐れない自分であるために。

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