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2010年12月19日(日)更新

【明大生からの一問百答】資金繰りに困らないようにどうするか

〈質問〉----------------------------------------------------

 黒字倒産もあり得るいま、資金繰りに困ったらどうしますか?

       (明治大学商学部 松崎 進さん)

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会社勤めで営業をしているとき、近江商人の社長から毎月の営業会議で
言われたことは、「営業は売掛金を回収してナンボや!」ということです。

私が働いていた会社は繊維関係の会社で、古い体質の会社が多かったので
支払いはほぼ手形でした。

手形にはサイトがあり、要管理先については、会社が設定した限度枠を
超えないように毎月の売り掛けと手形が落ちる期日を管理していました。

私はこの「回収」部門で社長賞を受けたことがあります(笑)
一度は要管理先の手形が落ちて売掛金ゼロになった翌月に
その得意先が倒産して、ギリギリセーフというときもありました。。

今の仕事では手形での入金はありませんが、お客様と仕事をするときは

・どんな業務で
・期間はどのくらいで
・費用の見積もりはいくらで
・支払い期日はいつ


を明確にお伝えするようにしています。
売掛金の管理もきちんとしていて
期日に入金がないときは、1週間以内に確認をするようにしています。

一方買掛金の支払いについては、以前は請求書が来るとすぐに
支払っていましたが、一度、銀行残高が足りず、
家賃の引き落としができない事件が発生したことから、
支払いは20日締の当月末払いと決めて支払うようにしています。
(・・といってもうちは支払いは実はわずかです。仕入れがないので)

どうしてもお金が足りないときには、他の口座や自分の預金から
回しています。事務所を借りたときには、投資信託を解約しました。
(おかげで損をしないで済みました・笑)

・回収はシビアに
・支払いはできるだけ遅く
・売り先を考える(危ない会社と取引しない)
・資金繰り表で管理を行う
・質素倹約をして個人としての資産形成


という感じでしょうかね。

小さな商売なので、あまり参考にならないかもしれませんが・・
よろしくどうぞ!

2010年12月19日(日)更新

事務員さんがいなくなって感じたこと

うちの事務所で約2年間にわたって、顧問先の社員の入退社手続きや
助成金申請業務を担当してくれていた事務員さんが
急に退職をして1か月が経過しました。

いなくなってみて、すごい量の業務を迅速に、しかも正確に
彼女が黙々とこなしてくれていたんだなぁってビックリしています。
もっと在籍中にねぎらいの言葉をかけるべきでした。ホントに。

自分ですべてをやってみて、この2年でお客様が増えている分
業務量もハンパなく増えていることがわかりました。
また、ハッキリ言って、業務量と顧問料が見合っていないお客様がいることも
よおくわかりました。

今になって思えば、彼女が体調をくずす前に
もう一人スタッフを雇って負担の軽減化を図り
私自身ももっと動きやすい体制を整えるべきでした。

それがなぜできなかったのか。
ズバリ金銭的に、人を増やす余裕がないからなんですが
これだけ忙しいのに、金銭的余裕がないのはなぜか。
書籍がらみの出張やパーティなどで経費支出が膨らんでいることもありますが
業務量に見合った適正な顧問料を言えてないからだと思っています。

お客様の会社で社員の給料の見直しはありますが、
顧問料の見直しってこちらから申し出をしない限りはありません。
ここ数年、経営が苦しくなり、「手続き業務を社内でやるので
顧問料を下げてくれ」というお話はありましたが、
社員さんが急激に増えたとしても、こちらからお願いしない限り
顧問料が上がることはありません。

そもそも「顧問料」に対するお客様の考えも様々で
我々に対する費用も経費なので、経費であれば
できるだけ安く押さえたいと考えられるのも理解はできます。

しかし、我々も霞を食べて生きているのではありません。
スタッフがいないと、サービスの質が低下しますし
いいサービスを提供するためには、スタッフにも
そこそこの給料を払ってあげないとダメだと思うのです。

今回、事務員さんが退職して、自分ですべての業務をやってみて
うちの事務所は、昔のように一人体制では運営できないことが
よくわかりました。

人を雇わないとやっていけない限りは、最低限、組織を運営できるだけの
報酬を得ることができるように、新しい年に向けてシビアに
料金体系の見直しをしたいと思っています。

そのためには、顧問契約をいただくことでどんなサービスを
提供することができるのかを明確にお伝えしていきたいと
考えています。

来年で開業5年になります。
次のステップに向けて、「金勘定力」を最大限に発揮して
よりよいサービスが提供できる組織をつくりたいと思います。

2010年12月14日(火)更新

『人生は1冊のノートにまとめなさい』出版記念トークショー

『人生は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之著:ダイヤモンド社)の
出版記念トークショーが大阪で開催されました。

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著者の奥野宣之さんとは、以前『情報は整理しないで捨てなさい』の
出版記念講演にお邪魔した際に、初めてお目にかかりました。
元新聞記者ということもあり、すごく言葉を大切にされていて
同じ著者としてかなり刺激を受けました。

今回のご本は大ヒット作の『情報は1冊のノートにまとめなさい』を
作られた編集者さんと、出版エージェントの方とのシリーズ3作目ということで
編集者さんとエージェントの方も大阪に来られていました。

前半は奥野さんのお話。
後半は編集者さんとエージェントの方を交えた制作秘話でした。

本の内容はライフログを残して、書くことで自分を客観視し、
書いたものを見返すことで、同じ失敗を繰り返さないで済む。

他人の成功談を参考にするものいいけれども
自分が歩んできた道を見つめなおすことで
自分の成長を実感しながら前に進みましょう、
という内容だと私は理解しました。

本に紹介されているのは、例えば子どもの記録であるとか
旅行の記録であるとか、プライベートなことが多いのですが
今の私であれば、著者さんや編集者さんに会って学んだこと
感じたこと、原稿のアイデア出しで浮かんだことなどを
記録したり、職員さんの指導の記録を残していくのもいいかなぁと
思いました。

そもそも「ライフログ」が人生そのままを記録することらしいので
テーマを決めてしまうのは趣旨に反するかもしれませんけど・・

本を読んで絶対に欲しいと思ったアイテムはこちら

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ポラロイドなんですが、デジタルデータも残すことができて
しかも出てくる写真はシールになっているので
すぐにノートや手帳に貼れるそうです。

ブログに記録していくのもいいですが紙もいいですよね。
いつでも持ち歩けて、いつでも見返せるので。

『人生は1冊のノートにまとめなさい』のタイトルを聞いて
エンディングノートの本か、と思われた方は間違いです(笑)

私も「えっっ1冊にまとめるってどないするんかなぁ」って思ってましたけど
何冊でもいいそうですので、ご安心くださいねー。

とりあえずポラロイドカメラとノートを買って
私は人からもらったうれしい言葉や、ためになった言葉、
そしてふと思いついたアイデアなどを記録していきたいと思います。

2010年12月12日(日)更新

滋賀Eビジネス道場のセミナーと忘年会に参加してきた!

先日、南草津で開催された滋賀Eビジネス道場主催の
セミナーと忘年会に参加してきました。

様子は寺田さんのブログからも・・

私が参加を決めた理由はe製造業の会の忘年会の確認をしたときに
偶然、このイベントを村上さんのホームページで発見し
新保さんの近江牛+モツ鍋が食べられる右近さん
での忘年会とのことで急遽参加を決めました。

経営者会報ブログの寺田さん、村上さん、新保さん、永本さんなどいらっしゃって、
全くアウエー感を感じることなく、昼まで生きていた近江牛さんのレバーとか、
近江牛のたたき、新鮮野菜のサラダ、そしてモツ鍋をいただき大満足でした!

村上さんからは、参加者みんなにクリスマスプレゼントも用意していただきました!
私はお箸をいただきましたよー
「来年は家でご飯を食べなさい」という神様からのメッセージかな(笑)

楽しい時間はすぐに過ぎて、最寄駅まで電車で帰るには終電という
時間になり、慌てて駅に向かいました。

独立して事業を始めてから4年半。なんとかやっていけるのは
周りにとっても元気な経営者の先輩がいるから。
みなさん、来年はこうしたい、今後はこうしたいという夢を持っておられて
それに対してどう行動していくか、どうお金を使うか、人を育てるかなど
ど真剣に考えておられます。
また仕事だけではなく、人生を楽しむことにも長けておられるようで(笑)

つらいとき、しんどいとき、って誰にでもあると思うんです。
でもそれを乗り越えて、「それでもなお」続けていく気力とねばり強さが
私の周りにいる経営者にはあると思います。

自分がこんなに元気な経営者に囲まれていることを
ありがたいことと思って、私も負けないようにがんばるぞ!

2010年12月08日(水)更新

面接のときに「勉強させてください」はNGかと

引き続き採用ネタです。
今回も前回も職員さんを募集したときに
面談で言われたフレーズ、堂々の第一位は
「こちらで勉強させてください」です。

いやいや、うちの事務所は学校じゃないし
なんで給料を支払って、私の大事なお客様の仕事で
勉強をしてもらわなアカンねん、ってずっと思っていました。

この言葉を口にする人は、どんな思いで私がゼロからお客様を増やして
これまで信頼関係を築いてきたのか、わかってるのでしょうか。
あなたのスキルアップのために事業をしてるんじゃないよ、って感じです。

今回はブログにも「職員さん募集」の記事を書き
そこにも「経験者のみ」と書いたので、
実はメールが何通かやってきました。
「未経験者で資格を取った私はどうやって実務経験を積めばいいのでしょうか」
という内容でした。

私自身、こんなにえらそうに言ってますが、
社労士資格を取ったとき実務経験はゼロでした。

社労士試験受験のために、仕事を辞めていたので
試験終了後、ハローワークで仕事を探しました。
職務内容が「社会保険手続き・給与計算業務」に絞って検索。
私が得た仕事は時給850円の会計事務所での仕事でした。

その事務所は、ある程度スタッフがいる事務所だったことと
新卒採用もしている事務所だったので、未経験者に対するハードルは
高くはなかったのが幸いしました。

パート、契約社員、職員についても大きな差別はなく
仕事ができる人にはどんどん仕事をさせてくれる風土だったのも
とてもラッキーでした。

入所してからは、当初の契約の16時に業務を終えたのは最初の2週間だけ。
決して残業を命じられたわけではないのですが、
私は必死で仕事をしました。

平均の業務終了時刻は21時。
終電まで仕事をしていた日も多く、
本来は休日である土曜日は6時に出社して働きました。

正直、未経験者の私にもどんどん仕事をさせてもらえたのは、
職員数50名くらいもいる比較的規模が大きな事務所だったからだと思います。
人が多いと、多少、力がない人がいても、育てる余裕があるんですよね。

社労士事務所は比較的規模が小さいところが多いので
なかなか未経験者を育てる余裕があるところは少ないのでは・・と思います。

例え、実務経験がなくても、新卒ではないので
今までの業務の経験で、事務所に何らかの役には立てるはず。
面接のときには自分自身を営業に行くつもりで、
自分は事務所に対して何ができるのかをアピールすべきじゃないかと思います。
「勉強する」はあくまでも、自分視点であり、給料を払う側にとっての
メリットではないので。

あとは・・経験がなくても、開業登録をして、社労士会の支部の研修や
行事に積極的に参加をし、行政協力や、先輩社労士の事務所の
短期バイト(助っ人)で仕事を覚えるのも一つの方法かもしれません。
私も、開業当時は先輩社労士の手伝いをさせてもらいました。

拙著『稼げる社労士の集客術』では資格を取るだけでは
商売にはならない、ということを書きました。

開業社労士でも勤務社労士でも、資格を活かして仕事を
しようと思えばまずは自分を売り込むこと。
そのためには、自分の経験をどう活かすかを考えることですかね。

仕事は他人に与えてもらうものではなく
自分から取りに行くものだという認識があれば
どう行動すべきかが見えてくるはず。
まずは相手にとってのメリットをどうすれば提供できるのか
その視点が大切です。

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