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2013年01月07日(月)更新

『月刊 ニュートップリーダー』 大型連載開始!

日本実業出版社さんで発行されている
中小企業の経営者向けの月刊誌『ニュートップリーダー』
新年号から大型連載が開始されております。
題して 『なにわの社労士 井寄 奈美の 社長も社員も
「ワクワクする会社」をつくりましょう!』
です。



月刊誌での連載は初めての経験で、しかも1ページという
限られたスペースで、しゃべりの私が言いたいことをどうまとめるのか、
発行元である日本実業出版社さんには、また修行の場を
いただきました。

これまで、新刊『社長!非常識社員はこう扱いなさい!』
『トラブルにならない社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方』など
どちらかと言うと、困った状況に対して会社がどう対応をしていくのか
という本を書いてきましたが、今回の連載は、『非常識社員』の
最後の章にも書いていた「戦いのない会社にする方法」にある
「よい職場風土をつくることで、困った状況が発生しにくい会社をつくる」を
メインに、実際に見聞きした前向きな取り組み事例をご紹介していこうと
考えております。

社労士 井寄奈美のフィルターを通して
「こんな取り組みは他のみなさんにも知ってもらいたい」と
いうような事例をどんどんご紹介させていただきますので
どうぞご期待くださいませ。

尚、『ニュートップリーダー』には前向きに事業に取り組んでおられる
全国の中小企業の経営者の事例がたくさん載っています。
机上でまとめられたものではなく、実際に取材に行かれて
生の声を伝える濃い内容となっております。

中小企業の経営者のみなさんは、もちろん中小企業の経営者を
お客様に持つ士業のみなさんにも情報源としてとっても役に立つ
雑誌です。

本誌は、店頭販売はされておりません。
お申し込み・詳細はこちらのサイトから>>>月刊ニュートップリーダー
購読料は送料込みで12冊で24,000円です。

既にご購読されている方は、ぜひぜひ連載のご感想をお聞かせください。
「井寄さんの連載は、1ページでは足りないのでもっとページ数を増やしてほしい」という
ご要望も大歓迎ですので、前向きのご感想をぜひ編集部までお願いします(笑)



2012年05月17日(木)更新

オススメ本 『安藤忠雄・仕事をつくる』

『安藤忠雄 仕事をつくる』を読みました。



日経新聞に連載をされていた「私の履歴書」をまとめたものなので
一度は新聞で読んだ内容でしたが、まとめて読むと
安藤さんの生き方や考えがずんずん伝わってきました。

中に挿入されている安藤さんが設計をされた代表作品の写真が
とってもキレイです。

安藤さんのお名前はもちろん知っていましたが
どんな考えでお仕事をされているのかなどは
全然存じ上げませんでした。
「建築家」として成功されている人というイメージしか
なかったです。

そして今も大阪で仕事を続けておられることも
初めて知りました。

大阪の中之島に桜を植える活動など
大阪のために精力的に活動をされてきたことも
初めて知りました。

大阪はそもそも商人の街であり
官に頼らない市民主導型でまちづくりをしてきたという
歴史があるそうです。

安藤さんの本を読んでそんな大阪のことを誇りに思いましたし
私も大阪人のひとりとして大阪をもっと盛り上げていかなアカンなって
思いました。

そして成功をする人も最初からその舞台にあるのではなく
自分の信念を持ちながらも、
「何のために」「誰のために」を現場で学びながら
柔軟に自分を進化させていき、やがて成功の舞台に上がっているのだと
いうこともわかりました。

ご本の中でも紹介をされていた
サントリーの佐治敬三氏の「やってみなはれ」という言葉を
私も胸に置いて、どんどん前を向いて進んで行こうと思います。


2012年02月01日(水)更新

『孤独死の作法』

東京のお友達、葬儀相談員の市川愛さんが新刊を出されました。













タイトルは『孤独死の作法』

「私は家族がいるので孤独死なんてありえない!」と考えている方もぜひお読みください。
なぜならば、「死」というのは突然やってくるもの。
そして生ある限りは必ずやってきます。

この本で扱っている「孤独死」というのは、我々がイメージする
独居老人が亡くなってから何ヶ月も誰にも発見されずに
白骨化していたという「孤立死」ではなく、
家族に看取られずに死ぬ(家族が間に合わなかった場合も含む)なので
相当広い範囲を取り扱っています。

しかも読み進めていてわかったのですが
死ぬときは誰もがひとりです。
死んだ人から話を聞けないからわからないけれど
家族に看取られずに息を引きとったことでつらい思いをするのは
実は亡くなった本人ではなく、遺された家族なんですよね。

自分がいつか死ぬとして、そのときに備えて準備しておかなければならないことは
いつ来るかわからない臨終のときに家族に集まってもらう段取りではなく
自分が死んでから遺された家族(や周りの人)に迷惑を掛けないことなのです。

私も昨夏、義母を見送りました。
遺された家族は義母が望んだであろう告別式にするために
義母の知り合いに必死で連絡を取りました。
それがすべてであったかどうかは今となってはわかりません。

さらに、お棺の中に義母が入れてほしかったものがあったかもしれません。
旅立ちのときに身につけたかった着物があったかもしれません。
でもそれらはこちらで推測して用意するしかありませんでした。

義母は短期間の入院で容体が急変して亡くなったので
死後の準備など全くしていなかったからです。

自分が死んだあとに困るのは自分ではなく周りの人である。
それは家族がある人もない人も共通のことです。
周りの人を困らせることがないように
本書を読むことで、いつか迎える「死」に対する最低限の準備ができます。

著者の市川愛さんと私との共通点は、人間の根っこが明るく前向きだということ。
『孤独死の作法』というタイトルを見たときに、
拙著『社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方』の帯のコピーである
「解雇の作法」という言葉が、まず頭に浮かびました。

「孤独死」も「解雇」も触れるのもタブーとされているような内容ですが
(著者は「孤独死」は淋しいものでも悲惨なものでもない、と書いています)
きちんと正面から「ありき」ととらえて、できるだけ人に迷惑をかけないために
どうするべきかを淡々と書いているところが共通点だと感じました。

新書ですのであっという間に読めます。
ぜひぜひみなさまご一読くださいね!

私は本を読み終えて、いつか来る「死」に向かって、今やるべきことを決めました。




2011年12月05日(月)更新

『絶対にゆるまないネジ』

『絶対にゆるまないネジ』という本を読みました。
















東大阪でネジをつくっている会社の社長さんの本です。

東大阪にネジをつくっている会社はたくさんあると思いますが
こちらの会社で作っているネジは「絶対にゆるまないネジ」ということで
東京スカイツリー、瀬戸大橋、新幹線にも使われているそうです。

私も本を読んでわかったのですが
ネジというのは構造上ゆるんでしまうものらしいです。
しかし、この会社は「ゆるまないネジ」を開発されました。

そんないい商品を生み出すことができたなんて
さぞかし優秀な開発スタッフがいて、設備も整っていたのだろうと
思われるかもしれませんが、社長自ら図面を引き
当初の工場は、おつきあいしている大企業の人に
見せることができないほど小さく粗末なものだったらしいです。

本を読んでいて感じたこと。
うちの事業もなのですが、資金も人手も設備もない
小さな会社は、頭と足を使って営業せなアカンということです。

いくらよい商品ができても、実績がない会社からは
誰もモノなんて買ってくれません。
地道に営業をして使ってもらえる会社を1社ずつ増やし
リピーターを増やしていく。
実績が積まれることで信用も積み重なる、
そこまで商売として辛抱できるかどうかっていう話やねんなぁと思いました。
(社長はそこまで最低2~3年はかかるとおっしゃっています)

あと、自分が生み出した商品に対して
絶対的な愛情と確信を持つことができるかどうかって
大事だなぁと改めて思いました。

自分の子どもはどんなことがあっても自分が守ると思っていますし
社会できっと力を発揮してくれるものと信じています。

自社の製品に対しても絶対的な愛情を持ち、親のような強い気持ちで
子どもの活躍の舞台をどんどん開拓していくということなのではないでしょうか。

本のコピーに書かれている、東京スカイツリーや瀬戸大橋、新幹線への採用といえば
超一流の技術を誰もが認めている証拠だと考えられますが
その舞台まで我が子を乗せた東大阪の中小社長の奮戦記をぜひお読みいただきたいと思います!

ちなみにこちらはネジの現物です!
ご縁があって私の手元にやってきました!


















2011年06月19日(日)更新

支出額を決めることで、自分を追い込み成長するという法則

私は商売で儲けている人が好きです。
いくら人望があったとしても、本業が何をやっているのか
よくわからなかったり、ビジネスモデルが見えない人
さらに商売で儲けることができていない人には魅力を感じません。

商売で儲けている人と付き合うと何がいいかというと
食事に行くときに、何も気にせずに好きなお店を選び
好きなものを食べられるということがひとつあります。

あ、別にご馳走してもらおうと思っているのではなく
割り勘でも、場合によっては私が支払っても全然構わないのです。
お互いにお金のことを気にせずに食事ができるのがいいのです。

昨日、ご紹介した幻冬舎の社長の見城さんの語録をまとめた本である
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』にも、かなりレベルが違いますが
こんな話が紹介されていました。

見城さんには行きつけの高級割烹があるそうです。
二人で行くと軽く10万円は超えるお店とのこと。
しかし見城さんは、その店に通い続けられる自分でいることを
仕事の指標のひとつにされています。

すなわち自分の支出の予算組みをして、それ以上に稼ぐために
何をすべきかを常に考えておられるということです。

支出を考えるときに、できるだけ削減をめざすのも一つですが
それでは成長は見込めません。

事業を大きくするために必要な支出を先に決めてしまい
それを上回る収入を得るために戦略を練るほうが有効です。
「支出」=「投資」でもあるので、必要な支出はむしろ積極的に行うべきなのです。

知り合いの経営者は、借り入れを返済した途端に気力がなくなるので
また借り入れをしてしまうそうです。

私はまだ借り入れの経験はないのですが
今の自分自身が全く身動きできない状況を改善するためには
借り入れをしてでも、人の雇入れや事務所の拡充も必要だと思います。

今週は休みなしで土日もがっつり仕事でした。
それだけ仕事があるのはありがたいと思う反面
新しい仕事をどんどんやっていくべき私が、いっぱいいっぱいになって
こまねずみのように仕事をしている現在の状況はおかしいと感じています。

昨年、日本で一番大きな税理士法人である辻・本郷税理士法人の
本郷理事長とお話する機会がありました。
「私が、こんな仕事を今後やってみたいと考えているんです」と構想を話すと一言
「どうして自分でやるの?自分でやったらダメだよ。スタッフにやらせないと」とバッサリ。

ちゃんと経営者になって、スタッフともども組織として成長していきたい、
自分は常に余裕を持って、どんどん新しいことに対応できるようにしておきたいです。







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