大きくする 標準 小さくする

2012年09月19日(水)更新

竹虎4代目 創業118年の企業運営

昨日、滋賀の大津で開催された
第2回 近江商人・近江牛勉強会に参加をしてきました。

昨日のスピーカーは多分近江商人ではない(笑)
高知で虎斑竹の製品を商っておられる
創業118年 竹虎4代目の山岸義浩さん



山岸さんは、会社を継がれてから、ネットを使って
そして社員さんとの対話のしくみを導入されて
会社の業績を上げてこられたことを、時系列に丁寧に
そして熱く説明をしてくださいました。

山岸さんの講義の内容は寺田さんのブログに詳しくあります。
「5年遅れて背中を追いたい」

中でも質問が集中したのは、「給料を手渡し」についてです。
山岸さんは社員さんひとりひとりに給料を手渡しにされており
そのときに面談をされているそうです。

初めてその制度を導入した日は20人くらいの社員さんで
朝10時から給料を渡し始めて、最後のひとりに給料を渡し終えたときは
夜の10時になっていたそうです。

社員と毎月話をしているうちに社員の家族のこと、交友関係のこと
興味を持っていることなど全部わかってくるそうです。
「こんな夢を持っているのか」「こんな友達がいるのか」など
社員ひとりひとりに興味を持つことで、会社の方向性に社員を合わせるというより
社員の気持ちに寄り添った会社作りができるとのこと。

さらに、山岸さんご自身は竹製品をつくることができるわけでもなく
(いや、多分できると私は思ってますけど・笑)
配送ができるわけでもないので、社員さんひとりひとりがそれぞれの
役割で会社にとって必要な人材であることを伝えておられるそうです。

でもそんな山岸さんも面談を始める前までは、「社員はそこにいて働く人」という
認識しかなかったということで、私はまだここのレベルだなと感じました。

山岸さんが「ここにいるみなさんは、今の僕しか知らん人も多いと思うけど
最初からこんな自分ではなかった。お金もなくて高知から滋賀に来るのに
鈍行電車でしか来れんような時期もあったんです」とおっしゃったときに
熱いものを感じました。

私も山岸さんとお話をさせていただくようになったのは
今年6月の韓国視察旅行からなのですが、そのときから
すべてを楽しんでおられて、そして周りの人を不快な気持ちにさせない
気遣いができる方だなーって思っていました。

苦しみの中からひとつひとつ積み重ねてきたモノがあるからこそ
今の山岸さんがあるんだなーと
昨日のお話を聞いていて感じました。

家族のような温かい気持ちに包まれた環境で仕事をしたい
とおっしゃっていた山岸さん。
これからも山岸さんの動向に注目させていただきます!

山岸さんの熱いお話のあとは、お約束の近江牛を楽しむ懇親会があったことを申し添えます。
いや、決して近江牛が目当てで勉強会に参加をしているわけではないので・・・(汗)
ダイニングMOO さんごちそうさまでした!