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2012年03月12日(月)更新

情報の仕入れには老舗ランチがオススメ!

今日は大阪も冬に逆戻りしたようで昼間には小雪がちらついておりました。
こんなときは・・「蒸し寿司」!
大人になってから初めて知った温かいお寿司です。
























今日は事務所から2ブロックほど離れたところにある
天保12年(1841年)創業の吉野寿司さんに行ってきました。
今日は船場汁もオーダーしてみました。
この出汁は・・・本当に幸せな気持ちになります。


私はお昼ごはんは13時以降に時間をずらして行くようにしています。
職員さんがお昼を食べている間、電話番をしているという理由もありますが
せっかく自営業で自由に時間を使うことができるのに
わざわざ会社員の人たちで混み合う時間帯に
お昼ごはんに行きたくないという理由からです。

お昼は界隈のお店を巡回しておりますが
たまに、奮発して老舗のお寿司やさんであるとか
鰻屋さんに行きます。

これらのお店はお昼でも2000円台後半からという料金設定で
普通のサラリーマンの人は少なくて、会社の偉いさん、もしくは
自営業者さんたちがお客さんや経営者仲間と来ています。

彼らが集まるお店であるというもうひとつの目安は
ランチ時のビール注文率です。
いよりん分析によると高級店ほどランチのときに
アルコール注文率が上がるようです。

目安として半分以上の席にビールが置いていたら
そこはかなりランチ時の情報収集率が高いお店となります。
(注意:高級店+ビール(アルコール)という組み合わせが大事です!
ビールだけだと、昼間から営業している立ち飲み屋さんも含まれますが
そこでは経営者の話は聞けないので)

こういうお店に行くと、結構、色々と話しが聞こえてきます。
アルコールが若干入っているので余計かもしれませんが・・
船場界隈の経営者さんの声を聞くことができて
なるほどな、みんな今はこんな感じなんや、と
情報収集をさせていただいております。

今日はこんな話が聞こえてきました。
「××の会社、コンサルタントか何かの話をきいて
会社を潰して社員を全員解雇して、
その後、別会社を設立して事業はそのままやってるらしい。
従業員は要る奴だけ、契約社員として再雇用したらしいけど
そんなことしてたらアカンやろ」って

漏れ聞こえてくるみなさんのお話から
船場の経営者の根っこに流れる倫理観みたいなものを
吸収できればと思っております。

我々は法律ばかり見ていると、切った貼ったの理論だけで
アドバイスしてしまいがちになります。
お客様である経営者が大事にしている経営に対する思いに沿った
アドバイスができるよう引き続き情報収集にはげみたいと思います。

2012年03月12日(月)更新

始末をつける大切さを船場の会社で学びました


私が24年前に新卒で入社をした会社は当時で創業100年を越える
大阪船場にある繊維商社でした。
婦人服地と手芸や雑貨用のコットンの生地を扱っていました。

入社したときは生地の反物を並べておく畳のスペースが
会社の売り場(ショールーム)にありましたので、
「商社」というより「問屋」というイメージでした。

その会社で11年間、私は初の女性総合職として仕事をさせてもらいました。
そこでは毎月商販会議というものがありました。
当月の売り上げの見通しと、予算に達していない場合は
次月以降何で売り上げを上げていくのかを商品部(仕入れ担当)と
販売部(販売担当)全員が一同に集まって話しをする場でした。

当時、商品部と販売部は責任分担があり、
商品部は商品開発、利益管理と在庫責任。
販売部は売り上げ、新規開拓、回収責任がありました。

繊維の会社でしたので商売はほとんど手形でした。
この回収責任を我々営業担当者は社長に徹底的に言われました。
手形管理と与信管理を、管理表に基づいてきちんと行うこと。
お得意先の締め日以降の帳合(売り上げを上げること)はできるだけ避けること。
(例えば20日締めの会社に21日に帳合をしたら、回収までの期日が長くなるため)
などなど。。

さらに営業担当には半年に1度の帳面合わせが義務づけられていました。
お客様の会社にうちの会社に対する買掛金の残高確認書を送って
うちの売掛金の残高との照会を行うのです。

帳面合わせをすることで、勝手に値引き処理をされていたり
お客様の担当者が仕入れを上げてくれていなかったりしていることを
発見して早期に交渉を行うことができます。

当時の社長が言われていた、「営業は回収してナンボ。さらに手形を落としてナンボや。
きちんと始末はつけてや」と言われたことが、
会社を辞めて13年経っても一番印象に残っていることばです。

回収をきちんとするためには、売り先を選ぶようになります。
支払いがきちんとしている会社は他の会社も売りに来るので
競争は熾烈になりますが、売るために頭も使うようになります。

支払いがきちんとしていない会社は、在庫管理もルーズな会社も多く
どんどん買ってくれますが、与信管理をきちんとしていないと
倒産にかかってしまうケースもあります。

「回収をきちんとしろ」と言われることで
商売をするお客様は選ばないといけないということも
学んだ気がします。

新卒で入社して学んだことって、自分の根っこになるもんなんですね。
昨日、息子が友達と冒険旅行に行っておりまして
私が立て替えてあげていた友達の分の切符代の回収が全額できていなくて
息子に、「最後の1円までピッチリ回収しておいで!」と叱ったことから
前の会社で散々社長に言われていた「始末をつけることの大切さ」を思い出した次第です。


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