大きくする 標準 小さくする

2011年07月30日(土)更新

義母の葬儀を無事終えることができました

本日、主人の母の葬儀を無事終えることができました。
5月30日に入院し、わずか2か月で他界してしまいました。
享年77歳でした。

主人の母は、私の華道 御室流、茶道 裏千家の先生でもあります。
お稽古に通っていたことが縁で、先生のご子息の嫁として迎え入れられたのです。

義母は仕事をした経験がまったくなく、華道、茶道だけではなく詩吟やお琴など
小さいときからたくさんの習い事を続けていました。
綺麗なもの、美味しいものが好きで、しかし決して華美ではなく
何にでも興味を持って「ああ、そう」と聞いてくれる人でした。

私は決してよい嫁ではなく、ご自宅から自転車で3分くらいのところに
住んでいながらもほとんど顔も出さず、クリスマスもお正月もいつも
義母の手作りのお料理やお節料理をいただくばかりでした。

私が出張のときには主人と子どもが押し寄せて
いつも晩ご飯を食べさせてもらっていました。

こんな出来の悪い嫁にたくさん不満もあったでしょうが
全く文句を言われたことはありません。
幸せに育った人は他人に対して恨み言を言うことはないのだなぁと
義母を見ていて思いました。

入院されたときは、ちょうど仕事の繁忙期であったこともあり
(職員さんも落ち着いていませんでしたし)
なかなかお見舞いにも行けず、しかしまさかこんなに急に亡くなるなんて
思っていなかったので、私のこれまでの感謝の気持ちを伝えることが
できなかったのが本当に心残りです。

義母が亡くなったあと、葬儀の段取り等々、義母と同居していた
義父と義弟が中心で進めていったのですが、細かいしきたり等は
義母が亡くなって病院から戻ってきてすぐに駆けつけてくださった
義母のお弟子さんたちがテキパキと親身になって動いてくださったので
本当に助かりました。

私は子どもが生まれてからはお稽古から遠ざかっています。
お通夜・告別式でお稽古をしているときの社中さん、
義母に連れていってもらっていたお茶会やお花の夏期講習で
ご一緒させていただいたみなさんと15年ぶりに再会して
とても懐かしく感じたとともに、この人のつながりの中心にいた
義母がもういないことがとてもさみしかったです。

仕事と子育てが落ち着いたらまた義母にお茶やお花を
教えてもらおうと思っていたのに、残念でなりません。

義母が先生である限り、いつでも再開できると思っていたけれども
人の命には限りがあったのですね・・・

義母の冥福を祈りつつ、義母に学んだ他人への気遣いと
礼儀作法を子どもたちにも伝えていきたいと思います。







<<  2011年7月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31