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2011年05月17日(火)更新

元上司と12年ぶりの宴席

今日は、私が新卒で入社し11年間勤務していた
会社の入社当時の上司(直属の課長+部門長+同じ部の課長)4名と
一緒にお食事をしました。

集まるきっかけになったの私の出版感謝祭です。
元上司にも案内を送りました。
欠席の連絡を電話でいただき、近況をお聞きして(みなさん定年退職されています)
それならば、一度お食事でもいかがですか?と声がけをして
今日の宴席となりました。

会社員のときはご多分にもれず、会社の組織について文句を言ったり
営業だったので予算云々に対する文句を言ったりして決していい社員ではなかったと思います。

しかし会社を辞めて独立してからは
会社で11年間学んだことが自分の身になっていることに気づきました。
今でもすごく困ったときは会社の上司が夢に出てきます。
夢の中で上司に相談している自分がいるのです。

会社を辞めた時点では会社でこれだけ学ばせてもらったことに気づいていなかったので
そのままあっさり退職しましたが、ずっとお礼を言いたいと思っていたので
今日は本当にいい機会でした。

直属の上司だった課長からは、私が10連休を取って海外旅行に行きたい(というか行く!という決定事項でした・汗)と
言い出したときに、会社の上層部と掛け合ってくれたこと、
そして私が休んでいる間に予想される仕事を全部便箋に書き出して上司に提出していて
その内容があまりに完璧だったので、これならば大丈夫と思ってくださったこと
(便箋の件は私はすっかり忘れていました)など昔話に花が咲きました。

私が「こんなに何もできない自分に給料を払ってくれた会社ってすごいと今になって思っています」と
部長に伝えると、部長はこうおっしゃいました。

『人を雇うことで「足し算」になっている間は、足をひっぱっている人には給料は払えないけれども
「掛け算」になっているとひとりくらい仕事ができない人がいても十分給料は払えるんやで』
ということでした。

さらに私は確かにぶっ飛んでいたけど(笑)
元上司4人が口をそろえて言ってくださったことは
「あんたは、よう人の話を聞いていた」ということでした。

自分では意識はしていませんでしたが、実は今もそのスタンスは変わっていなくて
とりあえず人の話を聞いて吸収しようという意識はめちゃめちゃあります。
20年前の私もそうだったのか、とわかってとってもうれしかったです。

元上司チームは定年を迎えられ、ご家族の介護とか会社勤務のときには
表に出で来なかった家族のことなど色々問題も抱えておられるようでしたが
みなさんお元気で、むしろ会社の諸々のストレスから開放されて
顔色もよくて楽しい時間を過ごすことができました。

自分ひとりの力で大きくなったように思い勝ちですが
実は今の自分はたくさんの人が作り上げてくれたものなんだなぁって
改めて感じました。

そして何より会社で学んだこんなこと、あんなことが
今、こういう風に役に立っています、と元上司たちに報告ができたことが何よりでした。

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