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2010年05月16日(日)更新

Ustream と電子書籍

5月13日(木)20時からソフトバンクの孫正義氏と
ジャーナリストの佐々木俊尚さんとの「光の道」対談が
Ustreamで流されました。
14万人以上の人がインターネットを通じてその様子を見ていました。

進め方は2人がそれぞれ資料を用意していて
前半は対談というより順番にお互いの主張を述べるという感じでした。

途中、佐々木さんがあせって説明をしようとすると孫さんが
「テレビじゃないので時間制限はないので、時間は気にせずとことんやりましょう」
とおっしゃいました。

この言葉で嫌な予感がしていたのですが、途中休憩をはさみ
なんと対談が終わったのは午前1時。
私は原稿を書いていたので22時の休憩の時点で離脱したのですが
ツイッターで対談の終了を知りました。

テレビを通すと、テレビ局のスポンサーとのからみ等があり
言いたいことも言えなかったり、時間の都合で編集されてしまったり
するのが欠点とのこと。

しかし終わりのない対談、しかも司会がいない対談って
かなりつらいものがありました。
まぁ言えば、お互い言いたいことの言いっぱなしなんで。

これを見ていて考えたのが電子書籍のこと。
電子書籍の時代になると、本を書きたい人は誰でも
自分で電子書籍を書いてUPすることができるようになるそうです。
(前出 佐々木俊尚氏著 「電子書籍の衝撃」)

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しかし、自分で書いた文章って編集が入っていないので
Ustreamの、司会なし時間制限なしの、読者からすれば
いつ終わるねん、論点は何で、結論は何やねんってことに
なりそうで怖いです。

孫正義さん、佐々木俊尚さんという一流の人達が
スタッフが十分な準備をした上で行っていても
それを聞いた人が自分でまとめなければならないのです。

素人がUstreamや電子書籍で情報発信をする時代になると
情報を受取る側にこそ情報分析能力と選別能力が
求められるなぁと強く感じました。

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