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2011年06月27日(月)更新

それでもなお、人を雇い続ける

昨年末に約2年間勤務してくれていた事務員さんが退職し
今年に入って事務員さんが既に3回転しました。
まだ6月なので平均耐用年数2か月です・・・
(実際はもっと短いです・・)

退職された理由は人それぞれなのですが
さすがの私も谷底に突き落とされたくらいに落ち込みました。
うちの場合、職員さん1名と、前職の会計事務所で一緒に仕事をしていた
最強のパートナーが臨時職員として1名で仕事をしています。

臨時職員の彼女は週1~2回の出勤なので、
事務員さんは、ほぼ私と1対1の勤務になるわけで
よっぽど私って一緒に居辛い人間なのかなぁとか・・・

普段、ほっといてもひとりでしゃべっている、というイメージかもしれませんが
事務所ではめちゃ寡黙です。
ある事務員さんには「機嫌が悪い」と表現されてしまったのですが
「機嫌が悪い」のではなく、限られた時間に、
仕事をやり遂げてしまわなければならないので、とりあえず必死なのです。

事務員さんにやってもらうこと、はあらかじめ決めているので
その作業さえやってもらえれば、自分だけ忙しくて、
事務員さんが手すきでも、私自身は全然気にならないのですが
(事務員さんにそれだけのスキルがまだ身についていなければ仕方がないので)
ポツンと取り残された事務員さんはそうは思っていなかったようです。

事務員さんが退職されるたびに心傷つくけれども
傷ついているだけでは得るものはないので
この痛みを次につなげるべく毎回プチ改善を試みております。

現在、採用面接の真っ只中なのですが、次の事務員さんが決まったら
思い切ってもうひとり採用をする予定です。
予算の関係でもうひとりはパートさんになりそうですが
職員さん同士で仕組みをつくって仕事をしてもらえるようにしようかと。

さらに、会計事務所のときに散々言われていた
「業務の標準化」がうちは全くできていなくて
「まかせられない」=「自分の頭の中でしかわかっていない」ということなので
この際、仕組みつくりを徹底して、さらに大きな事務所になっても耐えられるような
土台をつくっていきたいと思います。

元々自分ひとりで始めた仕事なので、またひとりに戻るのもいいかなぁと
考えたこともありましたが、仕事のクオリティも下がってしまうので
組織で対応して、私の手をできるだけ空けるようにしておこうと思います。

事務員さんの相次ぐ退職にくじけていた私を励ましてくれた本がこちら。

『柳井正の希望を持とう』
(朝日新書)












柳井さんもお父様の会社を継いだときに、社員が次々に退職していき
7人いた社員で残った人が一人だったらしいです。

(以下本文より)
一人でやるにあたって、私がまずやったことは、習慣のようになっていた日々の仕事を
自分なりに分析して「文章化」したことだ。(中略)そうやって整理して、自分の頭で理解し
少ない人数でもできるよう新しいルールをつくっていった。若い女性社員を一人採用したこともあり
彼女に説明するために仕事を「見える形」にしたのだ。


この本を読んでいて、くじけずにまたやってみようという気持ちになりました。
今、ちょうど自分一人の職人稼業から、組織への移行期だと思うのです。

起業して、軌道に載せるまでも大変でしたが、組織にしていくのも苦戦しております。
でもこれを乗り越えたら『稼げる社労士の集客術』の続編
『稼げる社労士の正しい組織のつくり方・職員の育て方』が書けると思うので
その日を夢見てがんばりたいと思います!



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