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2011年06月22日(水)更新

懐の深い人は、辛い経験をくぐり抜けている

私は人に恵まれています。
特に顧問先のお客様から学ぶことがすごく多いです。

うちは今年に入ってからスタッフが安定せず
それに加えて執筆・講演などが続き
顧問先のお客様の仕事が
後回しになってしまったこともありました。

昨年秋から取り組んでいる
就業規則の改訂も終わっていないお客様もあります。

しかし責められることなく、逆に「事務員さんは落ち着きましたか?」
「またいい本を書かれて、本当にがんばりはりましたね」
「精力的に講演などをこないしていて、そのパワーに脱帽やわ」と
ご心配や励ましをいただく始末。

今日は、就業規則改訂をお待たせしている
お客様のところに訪問してきました。

労働保険料の支払額の確認や、算定基礎届の用紙をいただくなど
まずは事務の仕事をしてから、就業規則の最終確認に。

面談の相手は経営者のご親族の女性の方です。
事務をすべて取り仕切っておられます。
いつもどんな書類をお願いしても、迅速に対応してくださり
書類にもれはなく、必ず手書きの一筆が添えられています。

就業規則改訂の対応が遅くなったときに、お詫びのメールを入れると
逆に「本の執筆がんばってください。私も本ができるのを楽しみにしています」と
励ましてくださいました。

その言葉が表面的なものではなく、本当に心から応援してくださっている
(自社の仕事が遅くなっているのに)が伝わってきて、
私もそれに応えなければと現在一所懸命やっている次第です。

今日は就業規則の最終確認をしながら
女性同士なので、家族の話になりました。
私より10歳くらい年上の方なのですが
色々お話を聞いていると、ただ自分が好き勝手に人生を歩んできたわけではなく
家族との時間など、自分を押し殺して生活をしていた期間も長かったとのこと。

今は子どもさんも手が離れて、自分が好きに仕事ができるのが
楽しくて楽しくて仕方がないそうです。

普段のお心遣いに感謝の気持ちを伝えると
「私は自分が人にやってもらってうれしいと思ったことを
他の人にもするようにしているんです。それだけです。
自分がそうすることが楽しいので、見返りは求めないことにしてます」
とおっしゃいました。

私は家では好き勝手をやらせてもらっているので、自分を抑えるということはありませんが
職場では人を使う立場になって初めて、「自分を抑える」を学び中です。(現在進行形)

勤務しているときは、こんな性格なので、他人にどう思われようと気にせず、わが道を行ってました。
でも今は言うべきこと、言わないほうがいいことを、考えてから口にするようにしています。
言わないことで本意が伝わらないこともありますが、言ったところで結果が好転しないのであれば
あるべき結果になることだけを考えて、必要なことのみ伝えるようにしています。
(まだ未完成・現在進行形:ついつい余計なことまで言ってしまいます・汗)

今日、顧問先のお客様とお話をしていて、今は自分の気持ちをなかなかコントロールできなくて
苦しいけれども、常に意識をすることで自然にコントロールできるようになれば、
脱皮して、他人をもっと受け入れることができる懐の広い人間になれるのでは・・・と思いました。

その方とも話していたのですが、書類に手書きの一筆を添えること、も別に必須ではないので
楽をしようと思えばいくらでも手抜きはできる、でも人間、楽に流れると、他人に対して
不義理になってしまうことがある。
人と接するのならお互いに気持ちいい関係である方がいいですよね、という結論で
書類関係20分、就業規則20分、よもやま話は2時間半の対談を終えました。
顧問料をいただいてさらに学べるなんて、ホンマにええ仕事ですわ。

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