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人とのご縁を大事に仕事をしています。「今日もこんなええことありました」という気づきをみなさんと共有できればと思います。
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2009年05月31日(日)更新
【トクするFAQ】試用期間中の給与の取扱について
小さな会社の トクする 人の雇い方・給料の払い方
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【トクするFAQ-2】
試用期間中の給与の取扱について
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本の中で試用期間中は時間給でも良いのではというくだりがあり、(本書51ページ)
確かにトクだな~と思いますが、それで従業員と揉めるようなケースはなかったでしょうか?
昔いた職場で、それに近い話をしたとき、入社辞退しかねないような
反応をされたことがありまして・・・
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ご質問ありがとうございます!
試用期間中の給与を時間給等にする場合は、本文中にも触れていますが
求人の際にその条件を明示しておく必要があります。
単に「正社員 月給25万円」で求人を出していて
面接のときに、「うちは試用期間中は時間給でお願いしてます」と言い出すと
それはトラブルの原因となるでしょう。
また37ページに書いている、「試用期間を1か月の有期契約社員として取り扱う」と
いう方法も、あらかじめ求人の際に明示しておくべきです。
企業にとって都合のいいことは、働く側にとってはやや不利益なこと、もあります。
求人の最大の目的は、即戦力となる人材を採用すること。
いい人材は、いい条件のところに応募してきます。
その採用のスタンスによって、試用期間を使い分けるべきです。
ただ現実問題として、「働いてもらわないとわからない」というところもあるので
試用期間と本採用の条件を変えたり、試用期間を有期契約にする場合は、
求人票に明記をした上で面接の際にもきちんと話をして合意を取ること。
そうすればトラブルも回避できるかと思います。
どうしても逃したくない人材は、試用期間を設定しない、
逆に決められた試用期間だけでは、能力が判定しづらい場合は
試用期間を延長するなど、ケースバイケースでの柔軟な取扱にはなるでしょうね。
その場合、就業規則に試用期間の延長、短縮、
また試用期間中にこういうことをしたら本採用にはなりません、ということを
明示しておきましょう。
本書では、従業員5人のちいさな会社という設定でしたので
敢えて「就業規則」には触れていませんが、試用期間の取扱については
就業規則に明記しておくべきですね。