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2008年11月27日(木)更新

監督署の調査と思いきや・・・

「先生!来週の水曜日1時に会社に来てください!
なんか労災の調査があるみたいです!!」

顧問先の社長から切羽つまった声で電話があったのは
経営者会報ブログのオフ会が始まる直前のときでした。

そして今日水曜日。やや緊張して事業所さんに向かいました。

約束の1時すぎにその人はやってきました。
一人でした。

うん??なんか雰囲気が違うぞ・・・

社長と並んで名刺交換をすると、その人は監督署の人ではなく
某労働保険事務組合の営業の人でした。
労働保険事務組合というのは労働保険料の徴収であるとか
雇用保険の手続きをしてくれる組織で、社労士の隣接業務です。

営業マン:「え、社労士の先生がおられたんですか?
それなら大丈夫ですよね。でも社長の労災の特別加入は
事務組合経由じゃないとダメなんですけどご要望はないですか?」

私:「いえ、こちらの会社さんは事務組合さんとも契約をされています」

営業マン:「え・・そしたらなんで??」
と、自分の持つ調査表に向かってブツブツ文句を言っています。

実はその事務組合は、営業が激しいことで有名なので
せっかくの機会だし、こちらからインタビューすることに。

私:「○○さん、こうやって営業にこられるのは別の人がアポイントを取ってるんですか?」

営業マン:「そうなんです。うちは電話担当は電話だけをして、
私のように外回り担当が、お客様のところに向かうことになってるんです。
ホンマに電話担当がしっかりしてたらこんなことにならなかったのに!」

私:「他のお客様のところで、営業の人がすごい熱心でいい人やからと思って契約したら
担当が全然違う人だった、と聞いたんですけど、契約したら担当はまた別ですか?」

営業マン:「うちは担当っていうのはないんです。その場その場で電話を聞いた人が
対応することになっていて、訪問は一切ないので、電話だけのやりとりになります」

ほ、ほ~
なるほど・・・
規模ではうちの事務所は全然負けてますが、「大」に勝つポイントが見えました。
うちの事務所は個別対応ができて顔の見える深いお付き合いができるってことです。

その後も営業マンはプライバシーマークとか色々説明をしだしました。
「いかに持ち歩くカバンを軽くするか!」しか考えていない私には新鮮でした。
そのカバンからドラえもんのポケットのようにどんどん資料が出てきたからです。

20分くらいして営業マンが帰った後、社長に「早とちりでスイマセン!!」と
言っていただきましたが、私としては、結果として何事もなかったので
それが何よりでした。
その会社に訪問させていただくのも久しぶりだったので
年末調整の話とか、年金の話とか、事務をされている奥様も一緒に
小1時間話し込んで、今日もまたお役に立ててよかったなぁと気持ちよく
帰ることができました。

人に頼りにされるって本当にうれしいことですよね。
必要とされなくなったら終わりやし。
もっともっと人の役に立てるようがんばろうっと!!

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