大きくする 標準 小さくする


事務員さんがいなくなって感じたこと

投稿日時:2010/12/19(日) 00:25rss

うちの事務所で約2年間にわたって、顧問先の社員の入退社手続きや
助成金申請業務を担当してくれていた事務員さんが
急に退職をして1か月が経過しました。

いなくなってみて、すごい量の業務を迅速に、しかも正確に
彼女が黙々とこなしてくれていたんだなぁってビックリしています。
もっと在籍中にねぎらいの言葉をかけるべきでした。ホントに。

自分ですべてをやってみて、この2年でお客様が増えている分
業務量もハンパなく増えていることがわかりました。
また、ハッキリ言って、業務量と顧問料が見合っていないお客様がいることも
よおくわかりました。

今になって思えば、彼女が体調をくずす前に
もう一人スタッフを雇って負担の軽減化を図り
私自身ももっと動きやすい体制を整えるべきでした。

それがなぜできなかったのか。
ズバリ金銭的に、人を増やす余裕がないからなんですが
これだけ忙しいのに、金銭的余裕がないのはなぜか。
書籍がらみの出張やパーティなどで経費支出が膨らんでいることもありますが
業務量に見合った適正な顧問料を言えてないからだと思っています。

お客様の会社で社員の給料の見直しはありますが、
顧問料の見直しってこちらから申し出をしない限りはありません。
ここ数年、経営が苦しくなり、「手続き業務を社内でやるので
顧問料を下げてくれ」というお話はありましたが、
社員さんが急激に増えたとしても、こちらからお願いしない限り
顧問料が上がることはありません。

そもそも「顧問料」に対するお客様の考えも様々で
我々に対する費用も経費なので、経費であれば
できるだけ安く押さえたいと考えられるのも理解はできます。

しかし、我々も霞を食べて生きているのではありません。
スタッフがいないと、サービスの質が低下しますし
いいサービスを提供するためには、スタッフにも
そこそこの給料を払ってあげないとダメだと思うのです。

今回、事務員さんが退職して、自分ですべての業務をやってみて
うちの事務所は、昔のように一人体制では運営できないことが
よくわかりました。

人を雇わないとやっていけない限りは、最低限、組織を運営できるだけの
報酬を得ることができるように、新しい年に向けてシビアに
料金体系の見直しをしたいと思っています。

そのためには、顧問契約をいただくことでどんなサービスを
提供することができるのかを明確にお伝えしていきたいと
考えています。

来年で開業5年になります。
次のステップに向けて、「金勘定力」を最大限に発揮して
よりよいサービスが提供できる組織をつくりたいと思います。

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

人事労務に関するコンサルタント業/セミナー運営/社会保険労務士業

詳細へ

個人プロフィール

詳細へ

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(903)


<<  2024年3月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

コメント一覧

最新トラックバック

  • ルイヴィトン 店舗 from ルイヴィトン 店舗
    【明大生との一問百答】上司からアドバイスを引き出す方法 - 井寄事務所 代表 井寄奈美
  • 井寄奈美「著者デビュー5周年」に出席 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    特定社会保険労務士で経営者会報ブログの会員でe製造業の会の会員でもある井寄奈美氏が2009年に「小さな会社の<トクする>人の雇い方・給料の払い方」を出版してから4年間で6冊の本を執筆しています。 そこで著者デビュー5周年の感謝祭を開くということで招待されましたが、たまたま我社の年2回しかない土曜日出勤日に当たり第1部のトークイベントには出席ができず夕方からのパーティにだけ参加させていただきま
  • 僕らの味方 キューティーバニー from 男の魂と誇りを込めて・・・世界が震撼する日本の鞄 國鞄 社長 庄山 悟 の日記
  • 新刊書『社長!「非常識社員」はこう扱いなさい』を頂きました! from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    いつもお世話になっている特定社会保険労務士の井寄奈美さんが、6冊目の本『社長!「非常識社員」はこう扱いなさい』を㈱中経出版より出版しました。 その新刊書を10月30日発売なのに早々と送ってくださいました。 井寄さんの出している本は全て労働基準法や社員になどに対する対処など中小経営者の悩んでいることなどを解りやすく解説している本で経営者にお薦めの本です。 今回は権利のみを主張して労務の
  • 大阪府中小企業労働環境好事例集作成で井寄奈美氏の取材を受けます。 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    大阪商工労働部から推薦され大阪府総合労働事務所のヒアリングを受け中小企業労働環境向上好事例選定委員会において、三元ラセン管工業㈱においては、文句のつけようがないという意見も出るなど高評価を頂き好事例企業50社の中の1社に選定されました。 その選定された会社に今度は社会保険労務士や中小企業診断士が訪問し取材を行い事例集を作成するそうです。 訪問される社会保険労務士や中小企業診断士さんはこちら